6月議会報告 図書館等複合施設
久しぶりになりましたが、何回かに渡って6月議会の報告をします。
図書館等複合施設(ミラモーレ跡地) 施設の全容が分からないまま
業者選定審査委員設置条例を強行採択
大原則は
情報公開・合意形成
公共事業は「情報を開示し、市民に意見を求め、議会との合意形成を図りながら進める」事が大原則です。しかし、施設の中身も分からない、PFI方式の進め方、財政的にも明らかにならないままに、業者を選定する審査委員を設置することを六月議会で強行に採択してしまいました。
日本共産党を代表して徳永議員が「何も明らかにならないままに審査委員を設置することは、議会の責任放棄になる」と厳しく反対討論を行いました。共産党を含む9名が反対しました。
山本副市長「施設の具体的中身は、 まだ決定していない」
昨年二月に行ったパブリックコメントでは、「図書館は反対」の意見が大半でしたが、その後、施設が何階建てになるのか、図書館以外にどのような施設が中に入るのか明らかにされてきませんでした。
今回も徳永市議の議案質疑に対し、山本副市長は「複合施設の具体的な中身は、まだ決定していない」と答えました。
PFI方式の施設
この複合施設は、設計・施工・維持管理・運営を一括して一企業に発注するPFI方式で行うと市当局は決めています。(二〇一八年度までに建設、十五年間の契約を想定)この方式では、建物のハード面でも運営面でも、市民の声が届くことは困難になります。
全国的に「ツタヤ」の図書館が大きな批判を受けていますが、そのような点も明らかにならないままに決定されてしまいました。
財政はどうなるのか?
当初、約20億かかると言われていましたが、駐車場の予定変更で20億を超すことがはっきりしてきました。「30億を大きく超えるのではないか」と心配する人もいます。
企業選定は どのような基準?
企業の選定は「一括評価方式」を採用すると言っています。評価基準そのものが、詳細には明確でなく、公正性・公平性が守られるか疑問視されています。